
宗祖の御遠忌(ごえんき)を迎えるにあたって
前の御遠忌では、我が宗門においては、宗祖のあきらかにされた念仏の信心に立ち返る大切な運動として「同朋会運動(どうぼうかいうんどう)」が起こされました。それは、いつの間にか我々の煩悩(ぼんのう)の手垢(てあか)によって曇ってきた信心を、「一人ひとりが生まれてきて生きてゆくことの尊さに頷(うなづ)かさせていただく」信仰回復運動として展開してきました。しかしながら、45年経る内に、世の中の状況も、生活スタイルも大きく変わり、念仏のご縁をいただくことも、念仏を相続することも困難な時代を作ってしまいました。だからこそ、御遠忌をご縁に宗祖のお心に立ち返る一歩を踏み出すことがさらに重要なここと思われて止みません。
一人から取り組める同朋会運動
「宗風回復部会」では、「ご本尊手渡し運動」を提唱いたしました。子どもさんやお孫さんが、学業や就職・結婚で親や祖父母の元を離れて生活するとき、念仏に出遇(であ)った者が新しく生活を始める者に「本尊に手を合わせる生活をしてほしい」という願いをご本尊を手渡しするという形に込めた運動です。そしてこの運動は、思い立ったらその人一人でも取り組める運動でもあるのです。昨年度から、手渡された方へ1年間、法語と作法やマナーを載せた通信をお送りしています。今年度からは、お受けになったご本尊に通信申込のはがきを添付していますので、どうぞご活用ください。
主査 寺本 温
宗風回復部会