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 素敵な絵本ができた。『ルイのともだち』は中学生活につまずき、自傷(じしょう)行為に苦しんでいた、ひとりの少女の呟(つぶや)きから生まれた。不登校というもがき≠フなかから、無常と縁起の教えを温かい言葉が紡(つむ)ぎだしている。なんともならない、もやもやを言葉にしてごらんと進められた彼女はわずか30分ほどで一気に書き上げた。登場人物はスタッフと話し合い決めた。彼女は飼い犬のルイ、タンポポのぽっぽちゃん、とやさしいおじいさんはスタッフが提案した。
 おじいさんと散歩に出たルイは、公園でぽっぽちゃんに出会い仲良しになる。ルイは歩けないぽっぽちゃんに毎日、公園の外のことを話してやる。ある日ぽっぽちゃんが真っ白い綿毛(わたげ)になっているのを見てビックリする。ルイとぽっぽちゃんのお別れになる。風が吹いてぽっぽちゃんは空高く舞い上がる。「来年会うときは私が空から見たこの町を話してあげるね」と言いながら飛んでいくルイも来年会おうねと約束してお別れする。というほのぼのとした内容である。
 絵を担当してくださった林さんもまた、「私も学校を休みがちの子どもでした」と言い、この作品にあえて本当によかったと喜んでおられる。
 小さな人たちを自死にまで追いやる現代社会の闇に、「また会える。生きていれば何度でも、出会いなおせる。」と作家の田口ランディさんは、『ルイのともだち』の帯に、メッセージを送っておられる。

                                               主査 近藤 章

[著者名] はやし かよ・え/まつなが かな
[定価] \1,200
[内容説明]
犬のルイはおじいさんと散歩のとちゅう、公園でたんぽぽのぽっぽちゃんに出会いました。
当時14歳の少女が原作。子どもから大人まですべての人に読んでいただきたい一冊。
プレゼントに最適です。

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