真宗大谷派 長崎教務所
〒850-0052
長崎県長崎市筑後町9番23号
TEL:095-825-8831
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〜長崎教区「秋安居(しゅあんご)」の歴史と願い〜
長崎教区議長 亀井廣道
70年以上昔、西坂に長崎教務所があった時代です。夏になりますと、教区内の皆さんが集まって、暁烏先生、金子先生、曽我先生等、浩々洞(こうこうどう)の主力メンバーの方々においでいただいて、夏期講習会というのがあっていたようです。
長崎には、向学心のある先輩方が沢山おられ、寺も恵まれていた点もあったからでしょうか、浩々洞に学ばれた方がおられたようです。その様な方の力もあり、先ほどの先生方がおいでになっておられたようです。この伝統が受け継がれまして、今の筑後町の教務所に移りましてからも続けられ、柳行李を担いで、当時の方々は筑後町のあの石段を登って、その夏期講習会に来ておられました。その後、相変わらず浩々洞出身の先生方はおいでになって、私の記憶にありますのは、曽我先生が昭和45年までおいでになりまして、昭和46年に御遷化なさいました。その頃から、秋安居という名前で呼ぶようになりました。
実は、安居というのは、本講の先生がおいでになってお話しするのが本当であるが、長崎の場合は、そういう先生方をお呼びせず、聴講したいと思う先生方においでいただいていたから、純粋な安居ではありません。本講の先生方を呼ぼうという声もありましたが、初心を忘れず、夏期講習会のスタイルをとっています。
2008年度秋安居の様子(6月1〜3日) 講師:延塚知道 師
しかも曽我先生がおっしゃっていたそうです。「安田君、あなたは、長崎に行ってみなさい。長崎の皆さんは、威儀正しく墨袈裟を掛けて正座をしているんだ。そこにあなたは行ってくださいといわれてきておるのだ。」と、安田先生がおっしゃっていました。
非常な素朴な受け止め方をしている。我々が墨袈裟を掛けていることを曽我先生も、安田先生も非常に大切にしておられた。
焼酎を飲んだ勢いで(2008年の安居の夜)言いましたが、「われわれは、安居に参席するために生まれてきたのであって、安居に参席されないものは、早く死んだほうがよい。」これは、冗談だけれども、やっぱり本当だと思います。安居に参席できないものは、人間としてもあまり生きる意味がない。これは、冗談ですけど、本当だと思う。
法は腐らんのであります、腐らん法を我々は命の尽きるまで求め続けねばならんと思います。
(2008年度秋安居閉会式・議長挨拶より編纂)
■■ 2008年度長崎教区教化事業実施計画 ■■
テーマ「人の世にいのちのぬくもりあれ 人間にいのちのかがやきあれ」
基本姿勢「宗祖としての親鸞聖人に遇う」
〜基本方針・教化態勢について〜
2007年度は教区教化委員会主査連絡協議会を中心に「御遠忌基本理念と御遠忌テーマの受け止め」「御遠忌及び真宗同朋会運動50年に向けた課題と展望」「教区御遠忌スローガン又は教区教化テーマの趣旨」について検討を進めてきた。その内容は「長崎教区運動方針」に集約されているが、策定の過程において明らかになってきたことは、我々は報恩講教団として本当に歩んできたかということであった。
2003年度から佐世保別院報恩講を基軸として、教区教化に取り組んできた結果、法要の形は整いつつあり、佐世保別院報恩講の位置付けも、教区内に周知されたと言っていい。しかしながら、現状にとどまるのであれば、教化事業のひとつとしての意義しか持ち得ないだろう。
佐世保別院報恩講には、「子ども報恩講」をはじめとする青少幼年教化と信心の課題としての社会教化の取り組みが願われている。青少幼年の問題に取り組むことは、やがて社会問題に応えていくことへと広がりを持ち、そのことが返って青少幼年の課題に応えていくことにつながっていく。今、このことを願わねばならないということは、我々が決定的に青少幼年を見失い、社会との関わりも希薄になっているということであろう。
2002年度「御遠忌準備検討委員会」では「報恩の行としての生活が同朋を見出し、同朋の交わりを深めるというすがたを回復すべきである」と確かめられていた。すなわち僧伽の回復である。ここに「青少幼年教化」「社会教化」が教区重点施策である所以があり、「報恩講教団」として具体的に取り組むべきことであろう。そして、この取り組みの成果を各寺院へと還元し、各寺の報恩講が活性化することが願われている。
教区教化テーマについては、これまでのテーマ「宗祖としての親鸞聖人に遇う」を教区教化の「基本姿勢」と見定め、新たに御遠忌までの三ヵ年を貫く教化テーマを公募した。教化委員会にて選考した結果「人の世にいのちのぬくもりあれ 人間にいのちのかがやきあれ」が教区教化テーマに決定した。宗派の御遠忌テーマと共に全ての教化事業に通底するテーマとして、御遠忌へ向けて周知していく。
2008年度の主な教化事業は、「真宗大谷派佐世保別院報恩講」を11月3日~9日(3日:子ども報恩講、5日:第1組団参、6日:第3組団参、7日:第2組団参 8日~9日:報恩講親鸞1泊セミナー)に厳修する。
また、教区の重点施策「教区推進員養成講座」を実施。教区人材養成基本計画(①推進員養成講座②子ども特伝③育成員学習)に則り、第1組「育成員学習」第2組「子ども特伝」第3組「教区指定推進員養成講座」を実施する。なお、帰敬式実践運動については、昨年度同様「教区帰敬式実践運動推進計画」に沿って推進していく。
新たな取り組みとしては、長崎教区宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌推進委員会を立ち上げる。2003年度からの御遠忌お待ち受けの歩みを確かめつつ、宗祖の御遠忌は、一つの区切りではあっても終着点ではなく、新たな出発点であることを確かめていく。
また、同朋唱和推進事業として『宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌同朋唱和勤行集』及び練習用教材(DVD)を活用した取り組みに着手する。帰敬式実践運動との相互連動において、本願念仏に生きる人の誕生を期する取り組みとして推進していく。
〜課題と展望〜
以上のような基本方針・教化態勢で2008年度の教区教化事業を推進していくが、長崎教区における教化の拠点が各寺院・教会であることは過去3ヵ年において確認されてきたことであり、本年度も変わるものではない。各寺院・教会が抱える教化の課題や組織体制の課題について、組、教区を挙げたバックアップ体制の構築、さらには寺院・組・教区の教化が有機的に機能する体制の確立こそが継続した課題であり、目指すべき教化体制のありかたである。