真宗大谷派 長崎教務所
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■第1回 「びっくりしたばい」
九州の西海岸、長崎県西彼杵半島。日本で一番西方極楽浄土に近い長崎教区第2組。
お寺のもん(者)は、盆踊りやらお祭りにはほとんど顔ば出さん。
しかしこん(この)盆踊りの口説きに、目連口説きやら、石童丸口説きなる歌詞のあると。
隠れキリシタンが今なお残るこの地方は、一村一カ寺で、お寺がある。間違いなく、キリシタン弾圧のためやろうたい(だろう)。教会の勢力が勝った地域には、この口説きは無かとばい。
目連と聞けば、盂蘭盆会に関係が深いことはすぐ解るばってん、石童丸口説きに、こげんなエピソードがあったとは、たまがったばい。(びっくりしたの意)
九州博多(刈萱の関)城主、加藤繁氏は、正妻桂子と妾千里の争いに世の無常を感じて比叡山を経て、京都黒谷の法然上人のもとへ出家する。しかし、妻子が尋ね来ることを嫌い高野山に向かう。やがてその子、石堂丸は母子で父を求め旅に出るが、高野山の麓で母は病に倒れ亡くなってしまう。ひとりになった石堂丸は父の刈萱道心と出会うが、父は父と名乗らず「探す方はすでに世にいない」と教えられる。世をはかなんだ石堂丸は弟子入りを迫り許されるが、修行の邪魔になると、刈萱道心は再び一人旅立ち、信州善光寺にこもる。(諸物語あり)
この物語は、浄瑠璃としても演じられてるげなばってん(そうですが)、念仏踊りとも言われる盆踊りの口説きになっとるとばい(なっている)。どこから伝わってきたとやろうか?
ちなみに、刈萱道心縁の寺は、高野山に刈萱堂というのもあるらしかし、最後を迎えた寺は、善光寺近くの浄土宗のお寺、安楽山菩提心院往生寺げなばい(そうです)。
興味のあるなら、足ば運んでみらんね!
長崎も面白かところばい。いろんな文化や、歴史や、長崎初めて物語りもいっぱいあるけん。遊びにおいでんしゃい。
文:清原昌也